小池養蜂園 愛媛のみかんハチミツ
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◆ 蜂蜜の秘密


品種
 世界中で最も多く飼われているミツバチは黄色系のイタリア品種です。ミツバチの分類については学者によって見解が違い、なかには世界のミツバチを3属 30種以上に分ける人がいます。しかし、代表的な仲間としては、オオミツバチ、コミツバチ、西洋種、東洋種の4種です。そして、普通にミツバチといえば西洋種のことでありニホンバチといえば東洋種の1亜種と考えられています。
社会生活
 ミツバチの社会生活は、1匹の女王蜂と数万匹の働き蜂によってなされ、春の繁殖期には1000匹内外の雄蜂が加わります。
女王蜂
 ミツバチの巣房が働き蜂によって掃除されると女王蜂は各巣房に卵を産み付けていきます。産卵盛期の5〜6月には1日に2000〜3000個も産卵します。女王蜂は冬の厳冬期を除いてほとんど無休で卵を産みつづけ、1年間に合計20万個ぐらいの卵を産みます。
 女王蜂の仕事は産卵のみで巣内の他の作業は一切しません。女王蜂の平素は働き蜂と口を合わせ、働き蜂から峰乳をもらって生活し、自分から進んで蜜は飲みません。まるで人間界においてもこのような光景があるようですね。春の繁殖期になると、働き蜂は巣板の下に王台と呼ばれる特別室を作り、その中に雄性の1卵を産みます。
 王台の中の幼虫は質・量ともに優れたローヤルゼリーによって育てられます。次代の新女王蜂の誕生です。
 一方、旧女王蜂は急に体が小さくなり、産卵がとまり、いよいよ、巣別れと成ります。これを分封と言うのですが、分封は新女王蜂が羽化する前日または当日に行われます。分封はすべて働き蜂によって行動され、女王蜂が自ら先頭に立って行うものではありません。分封蜂は出巣のさい巣内の貯蜜を十分飲んで飛び出し空中を高く羽音を立てながら群飛し、まもなく木の枝などに集団を作ります。自然状態では木の枝にそのまま営巣することはまれであり、再び人家の空間などに飛び去ってそれから営巣します。
 女王蜂の寿命は3〜4年で他の働き蜂や雄蜂よりもはるかに長命です。
働き蜂
 ミツバチの社会生活は働き蜂によってなされます。働き蜂は雌性ですが、生殖力はありません。羽化すると直ちに蜜を飲み、1〜2日間は巣内で蜜や花粉を食べてぶらぶら生活しています。その後、2週間くらいは内勤蜂として巣房の掃除、育児、営巣、蜜の受け入れ、などの室内作業に従事します。その後は外勤蜂として巣外の仕事を分担します。
 斥候蜂が花を発見すると巣板の上で、他の働き蜂を押しのけながら収穫ダンスをして、花の在り処を知らせます。
 外勤蜂によって集められた花蜜はいったん蜜胃によって運ばれ、巣内で内勤蜂に口渡しされます。一匹の働き蜂の体重は100?位ですが、一匹の働き蜂が後ろ足につけて運ぶ花粉団子は20?位です。働き蜂の寿命は40日位ですが、冬期は約6ヶ月位です。
雄蜂
 4〜6月ころ春の繁殖期に現れます。雄蜂は雄性で単為生殖によって生まれます。雄蜂には巣内の分業作業はありません。ただ、その日をぶらぶらするだけです。普段は働き蜂から峰乳をもらって生活します。羽化後10日ほど立つと性的に成熟し、交尾の為遠くまで外出します。
 雄蜂の寿命は1ヶ月位です。

  
卵期間(日)
幼虫期間(日)
蛹期間(日)
合計
女王蜂
5.5
7.5
16
働き蜂
12
21
雄蜂
6.5
14.5
24


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